TOPの発言

”キャプテン”こと日本サッカー協会の川渕会長が思わずもらしてしまった次期代表監督。
これって本当に「失言」なのだろうか?

政治家しかり、経営者しかり、監督しかりある集団のTOPに立つ人間の発言は、多かれ少なかれその集団と関係者に影響を与える。個人的な例でいえば、国内大手のSIerの社長が「プロジェクトマネージャーも大事だが、より重要なのはプログラマー」的な発言をしたことだろう。大体中堅規模のSIerはいまプログラマーを束ねるプロジェクトマネージャーの養成に重点を置いている傾向があるので、この発言はある意味では考え方を真っ向から否定されたことにもなる。もっともこの程度の発言だけでは業界全体の流れが変わるとは思えないが、「管理者を職人より重視」してきて流れに一石を投じたのは間違い無いだろう。

こうした影響力のある人達の発言は、大抵コントロールされたもので、都合の悪いことは俗にいう”広報”の皆様の活躍で表に出ない(出さない)ようになっているのだが、昨日のキャプテンの発言は一体どうなのだろうか?

「失言」とキャプテンは言った。
そりゃ表面的に見れば、契約自体まとまっていない代表監督候補者の名前を下っ端職員が希望的観測に基づいて喋ってしまったのとはわけが違う。日本サッカー協会のTOPの発言なのだから、それはそのまま協会の意思ととられるはずだ。かくして会見は中断し、釜本副会長が間をつなぎ、再度キャプテンが会見して、事実と認めた。失言の後としては迅速かつ正しい発言だろう。

しかし、これは裏を感じる。
失言を最大限利用したように感じるのだ。

少なくとも、今回の代表の成績やジーコの采配自体に関して、大会前は散々煽ったメディアを中心に責任回避の動きも含めて批判が巻き起こっていた。これを静める唯一の方法が「次期代表監督」を早急に発表し、みんなの関心を「未来」に向けることだ。これ自体はよく取られる方法で、業績の悪かった企業なども、前年度の売上より次期の売上見こみを大きく発表し、業績回復のイメージを市場や従業員に刷り込むのだ。これはちなみに”広報”の仕事。
そのための計算された「失言」だとすれば、さすがキャプテン。策士だ。

ちなみにもう1つ考えるとすれば、オシム監督との最後の交渉に向けての駄目押しのためのリークであるとも取れる。「国民の総意」としての依頼、ということをオシム監督にアピールするには最高の手段だと思う。事実、今朝の朝刊あたりではジーコよりオシムの話になっているし、早くも次の代表選手を予想すらしている。オシム監督の考えはわからないが、これでちょっと断りにくい雰囲気になったことも事実だろう。

ちょっと面白い「失言」だったので今日はこれを取り上げてみました。

ちなみに個人的にオシム監督が代表監督になることには賛成です。
少なくともこれまで日本にきた監督の中では3本の指に入る(オシム、ベンゲル、あと誰か)くらいの人なので、普通に考えてとっぴな考えとは思いません。
これまでワールドカップに勝った国から代表監督をよんでいたので継続性がなかったのですが(ファルカン、トルシエ、ジーコ)、今回はリーグの監督経験がある人なのでかなり信頼しています。

しかし、JEFは人材の供給源ですね。

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