偽装請負
今日の朝日新聞の1面に”偽装請負”の記事が出ていました。
これって完全なる法令違反なんですけど、
意外とこれまで注目されてきてなかったように感じます・・・
細かな説明は、朝日新聞のHPをご覧頂ければと思います。
ということで、この偽装請負については僕の働いているIT業界の実態の1部を書いてみようと思います。端的に言ってしまえば、朝日新聞は”大手製造業”ということを強調していますが、大手IT企業も同様にこれをやっています。というかIT業界の場合、これが恒常的になってきている、というのが実態。本気で労働基準監督署あたりが査察に入れば、IT大手は根こそぎやられる可能性すらあります。
IT業界の場合、機密性の高い仕事や銀行等の事務センターみたいなお客さんの環境を使わなければ仕事にならない場合、「常駐」という言葉で表現されるのですが、社員を客先に文字通り常駐勤務させ、システムの開発や試験にあたらせることがあります。社員はお客さんの指示に従って作業を行うこともありますし、2次請けの仕事の場合、1次請けの会社の社員の指示に従ってまるで1次請けの会社の社員として仕事をすることもあります。
ところが、この大半の契約が「請負契約」なのです。
客先にいて、客の指示を受けているのに、請負契約という扱いで、何か問題あれば全て「請負」の名のもとにこちらの責任になる。要するに”リスク”だけをこちらに転化しているわけです。例えば1次請け企業が顧客との仕様の決定に手間取って開発期間が短くなろうが、明らかに1次請けのミスでこちらが被害を被ろうが、全ては「請負」ということで押し切り、どんなに赤字が出ようが知ったこっちゃ無い(交渉してお金が出ることもありますが)、という態度。
これがIT業界で恒常化している偽装請負の例です。
こんな話はそこら中に転がっていて、実は大手IT企業にはかなりの潜在的リスクとなっています。おそらく今日の記事を見て、自分が偽装請負の仕事をしていると感じた人が多ければ多いほど、その告発リスクは高まります。
先日の過重労働問題に続いて、IT業界の暗部をえぐる事実に光があたっています。
これって完全なる法令違反なんですけど、
意外とこれまで注目されてきてなかったように感じます・・・
細かな説明は、朝日新聞のHPをご覧頂ければと思います。
ということで、この偽装請負については僕の働いているIT業界の実態の1部を書いてみようと思います。端的に言ってしまえば、朝日新聞は”大手製造業”ということを強調していますが、大手IT企業も同様にこれをやっています。というかIT業界の場合、これが恒常的になってきている、というのが実態。本気で労働基準監督署あたりが査察に入れば、IT大手は根こそぎやられる可能性すらあります。
IT業界の場合、機密性の高い仕事や銀行等の事務センターみたいなお客さんの環境を使わなければ仕事にならない場合、「常駐」という言葉で表現されるのですが、社員を客先に文字通り常駐勤務させ、システムの開発や試験にあたらせることがあります。社員はお客さんの指示に従って作業を行うこともありますし、2次請けの仕事の場合、1次請けの会社の社員の指示に従ってまるで1次請けの会社の社員として仕事をすることもあります。
ところが、この大半の契約が「請負契約」なのです。
客先にいて、客の指示を受けているのに、請負契約という扱いで、何か問題あれば全て「請負」の名のもとにこちらの責任になる。要するに”リスク”だけをこちらに転化しているわけです。例えば1次請け企業が顧客との仕様の決定に手間取って開発期間が短くなろうが、明らかに1次請けのミスでこちらが被害を被ろうが、全ては「請負」ということで押し切り、どんなに赤字が出ようが知ったこっちゃ無い(交渉してお金が出ることもありますが)、という態度。
これがIT業界で恒常化している偽装請負の例です。
こんな話はそこら中に転がっていて、実は大手IT企業にはかなりの潜在的リスクとなっています。おそらく今日の記事を見て、自分が偽装請負の仕事をしていると感じた人が多ければ多いほど、その告発リスクは高まります。
先日の過重労働問題に続いて、IT業界の暗部をえぐる事実に光があたっています。
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