受験に関係ないとは言え・・・

当然、こんなことやっている学校はあるんだろうとは思っていましたが、やっぱり「芋づる式」に出てきました。

読売新聞他各紙によりますと、富山県立高岡南高校では、3年生の全生徒197人が、2年時に世界史など地理歴史教科の必修科目を履修しておらず、学習指導要領で求められている卒業に必要な単位が不足し3年生全員が「留年」の危機だそうな。

なんでこんな間抜けなことが起きたかというと、「生徒の要望に応じ、大学受験に特化した授業を行ったため」だそうな。生徒が「受験に関係ないから」って言うのはまだわかるし、自分も高校生時代は多かれ少なかれ思ったことなのであんまり気にならないんだけど、学校がそれを真に受けて実行しちゃまずいでしょ。一応、公立高校なわけだし、受験予備校ではないんだからさ。学校ってのは青くさいこと言えば、勉強だけを教えるところではなくて人間としての成長を目的にしているのに、これから社会に出て行く高校生のある意味「自分本位な意見」を組織として認め、あげくに法令で決まったものを堂々と破ったわけだ。これって教育機関のすることか?ま、教育機関に限らずこの国の公的機関はいまや軽い犯罪集団のようなところが多いのでいまさらな感じはするけど、会社で僕のやりたいことではないから違う仕事をやらせてください、なんて言ったらクビになっても、左遷されても文句は言えない。

さらに驚くのはここの校長の発言。
「日本史だけ、地理だけ学習しても、その中で世界とのつながりについて触れるため世界史も履修したことにできると思った」と説明したそうな。なら国語を勉強すると数学の教科書の日本語が読めるから履修した、といっても問題ないってことになる。間抜けな犯罪者を超えて、もはや哀れだ。受験実績は大事だけど、校長が違反を正当化するような詭弁を弄しているようでは不幸なのは生徒だ。

で、結局冬休みに補修するそうな。
センター試験の前の追い込み時期に学校に集合。
いくら授業を聞かずに「内職」に励むとはいえ、集中力は削がれるし、間違いなく「受験」にはマイナスだろう。「受験には関係ない」なんていってた奴ほど振り回されることになるんだろう。ご愁傷様だ。残念だけど少数なのか多数なのかわからないけど、全然関係なく卒業の危機を迎えてしまった生徒さん以外には同情する気にもなれない話だ。

自分のことを振り返れば、「受験に関係ない」と心で思っても、授業を減らしてくれ!なんて考えたことは無かったような気がする。倫理も世界史も政治経済も日本史で受験した僕には関係あった気がする。政治経済と日本史の近現代なんてほとんど一体化している部分もあるはずだし、地歴公民はそのまま大学で法律や政治や経済を学ぶと基礎になると思うんですけどね。理系の人は関心ないだろうけど。

社会に出て思うのは地歴公民の常識的な部分を知らないと下手すりゃ「非常識」とか「相手にされない」ということがあること。多分複雑な化学式を知らなくても馬鹿にされることはないだろうけど、織田信長と徳川家康の関係をわからないってのは致命傷になる。なんせ小学生に馬鹿にされる・・・

受験は大事だと思うけど、それは人生のたった一瞬だ。
大学に入って、卒業してからの時間の方がはるかに長いんだし、そこで人としてまともに見てもらえるような教養を身につけておいたほうがいいんだろうね。少なくとも僕の周囲にいる高学歴の方々も歴史とか政治経済には理系、文系かかわらず教養があります。
なんかやるせない話ですね。
 

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