生徒のためなわけが無い

ま、最初の1件が「氷山の一角」であろうことは予想していましたが、ここまで広がるとは。

しかし、「生徒のため」だとか「受験のため」とか「自分たちのためにしてくれた」とか、どうも話がおかしくなってきている。挙句のはてに「救済策」って・・・学校はなんのためにあるのか?

企業の内部監査を担当している人間からすると、今回の事件は規則(法令)に違反したという意味で捉えると立派な「不正」になります。真面目に必修科目を勉強していた人からすれば受験上は「不正競争」みたいな印象を受けているかもしれません。

俗にものの本によれば「不正」には2つの種類があります。1つは「個人のための不正(組織に損害を与えるための不正)」、2つ目は「組織のための不正」です。

個人のための不正は簡単に言えば、「横領」だったり「賄賂を受け取る」だったり「架空請求」だったりといった不正を犯した人間の懐が豊かになる、要するに直接個人の利益になるケース。
2つ目の組織のための不正というのは、「談合」だったり「脱税」だったり大体捕まったときに「会社のためを思ってやりました」と報道されるもの。あくまで組織の利益になるんですけど、リスクを犯して不正をした人間にもそれなりの利益を得るケース。

じゃ、今回のケースはというと、これは後者の「組織のための不正」ということになる。別に校長や教師が直接利益を得ることはない。正直、生徒の進学率が上がってもいきなり金銭的なメリットになるということは普通無いわけだ。反面、学校の評判が上がれば校長や教師の「評価」はあがる、その結果としての出世はあるだろうし、給与面での優遇もあるかもしれない。

おそらく大半の学校に悪気はなかったんだろう。
進学率をあげなくては!というプレッシャーはあっただろうし、カリキュラムを守っていなくてもどこからも検査は入らない。不正を犯す動機も機会もあったのだ、今回のケースは本来チェックを行うべき教育委員会がなんら機能していなかった、企業で言えば内部監査が全く機能していなかったということと同じだ。
さらに驚くのは企業なら「会社のため」と言い訳するところで「生徒のため」「受験のため」と同じように言い訳がでてきたことだ。

ただね、本当に「生徒のため」だったのかは、はなはだ疑問だ。
やっぱり「自分のため」だったんじゃないかな?と思うわけだ。本当に生徒のことを考えていたら、受験に関係ないから学ばなくてもいい、って判断はできただろうか?長い目で見たときに生徒のことを考えたら、最低限の学力に達しないままで本当に良いと思えただろうか?
どうもここ数日の先生方のインタビューやら会見やら見ていると「自分のため」にやったくせにいかにも「生徒のため」ってことを強調しているようで気持ちが悪い。
しかも誰も責任を取っていない。企業なら法令違反を犯せば即刻責任を誰かが取らざるを得ない。しかし今のところ校長が責任をとった、教育委員会が責任をとったという話は聞こえてこない。今すぐとはいかないだろうが、本年度末に誰も責任を取らないとしたらそれも問題だ。

文部科学省は与党のおばかさん達から文句を言われて「救済策」を出すらしい。
でも「救済」ってなんだ?今更軽減を認めるようなことはしてはならないだろう。そんなことしたら真面目にやってきた奴が馬鹿を見るではないか?それは国としては許されない。国が先頭に立って自ら定めた指導要領を破っていいのか?だとしたら現内閣がうたっている「教育再生」なんてことはさっさと捨てろ!という感じだ。与党も馬鹿だ。自分の子供なのか支持者の子供なのかどこぞの信者が通っているのかは知らんが、そんな「抜け道」作ってどうする。いまくらいは野党も頑張れ!といいたい。

最後に生徒も「被害者」とは言えない、ということ。
自分の受けていない科目に成績が付いていたら「おかしい」と気が付くのが普通じゃないの?いまさら「被害者面」しても100%被害者とはいえない気がしてしまう。それと「浪人に比べて不利になる」とかってのもチャンチャラおかしい。そもそも浪人生は現役より時間的に言えば圧倒的有利なんだよ。これにかこつけてギャーギャー言うのは間違っている。落ちたら落ちただ。このせいだけじゃないよ。だいたい真面目に必修科目を受けている人間よりは有利なんだし。たかだか70時間で落ちるなら、それは君の実力ではない。
被害者意識で自虐的になって他人のせいにして文句を言う前に君たちにはやることがあるのでは?だいたい高校生にもなって全部教師のせいにするのは情けないよ。

今後一番心配なのは、この事件のせいで必修科目がますます削減されること。
さらに基礎学力の無い人間を生み出すようなことは避けなくてはいけない。

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