『舟を編む』 三浦しをん

今日は「文化の日」だから文化的な内容を。
いつもくだらないこと書いているので反省も兼ねております。

三浦しをんさんの本を読むのは3冊目。
はじめは映画にもなった「まほろ駅前多田便利軒」。
感想にも書いたんですけどその当時のボクは
いろいろあって(震災含めて)凹んでおりまして
そのなんかモヤモヤした気持ちとストーリーがはまって
映画も見に行ったほどでした。

2冊目は「仏果を得ず」。
まったく馴染みのない「人形浄瑠璃」という古典芸能でありながら
どこかマニアックな世界を舞台に群像劇が描かれていまして
これまたとても面白くて、映画化したらどうだろうか?と思いました。

で、3冊目が今回の「舟を編む」。

もともと新作が出ていたことも知りませんで
昼休みにフラッと立ち寄った本屋さんで並んでいるのをみて
思わず手に取ったっていうのがこの本との出合い。
大抵、こういう直感で読んだ本は面白いです。
(他の人が面白いかどうかはわかりませんけどね)

舞台はとある出版社の「辞書編集部」。
ようするに辞書をつくる部門。
最近は電子辞書とインターネット(Google先生ほか)のおかげで
活躍の場が減りつつあるかもしれませんが
ボクの学生時代はやっぱり辞書は必携のアイテム。
国語、漢和、漢字、古語、英和、和英、独和にことわざ辞典と
本の中にも出てきますが「言葉の海」を進んでいくために
必要な「舟」であったことは間違いないですし、
働き出してからも法律用語辞典とか、何かとお世話にはなっています。
とはいえ「辞書」は出版社のメインストリームではないということで
ストーリーもそこは常にキーになってくる要素です。

ざっくり書いてしまいますと主人公は複数いるんですね、この作品。
一応、メインはメインでいるんですけど、そうでない人たちが
場面場面で主役として辞書を作り上げるために汗を流し
並行してそれぞれが成長していき、月日が過ぎていきます。
実際、ストーリーは10年以上のスパンで描かれますし
その中で登場人物の人生がそれぞれ変わっていく。
でも、「辞書を作り上げる」ということでつながっていって
最後にはちゃんと辞書が完成して・・・いいお話です。

ネタバレかもしれませんが、ボクはこの作品の主人公は
辞書を監修する先生のような気がしてなりません。
だから最後まで読むと結構、こみ上げてくるものがあって
最近、滅法、涙もろくなった自分に気がつきました。

それにしても三浦さんは「仕事場」を舞台にしたストーリーを
描くのが本当に上手だと思います。
今回も主人公たちをとおして辞書をつくるプロセスが
丁寧に描かれていて、ボクにも理解することができました。
次はどんな舞台を描くんだろうか?と思いつつ
また読みたいなと思いました。


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三浦 しをん

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2011-07-14
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